愛ちゃんと希望くん
平成29年8月21日(月)、エルパーク仙台スタジオホールにて、地区募金会長や役員等を対象とする「平成29年度仙台市共同募金委員会研修会」を開催いたしました。
基調講演として、東北学院大学地域構想学科教授 増子正先生より「共同募金の今後の役割と可能性」と題し、日本の福祉国家としての水準に触れつつ、住み良さを決定する「地域福祉の水準」を支える貴重な財源が実は共同募金であることや。寄付額が年々増加している韓国共同募金会の活発な活動を紹介された上で、日本で減少傾向にある共同募金を推進していくためには、多岐にわたる募金の使途や役割を明確にしていく必要性があるということと、同時に福祉教育を含めた共同募金そのものに対する住民の理解を得られる取り組みの広がりが求められているとの講演をいただきました。
後半は、2つの助成団体から活動発表をしていただきました。まず、平成27年、28年度に「住民力・地域力・福祉力を高める支援事業」の助成を受けた「仙台に自主夜間中学をつくり育てる会」代表の中澤八榮氏からは、様々な事情で学びなおしたいという方々の為に、仙台で初めて自主夜間中学を開講し運営されている状況を、次に小地域福祉ネットワーク活動(日常生活支援活動・サロン活動)で助成を受けている「紫山地区社会福祉協議会」会長の村上光叶氏からは、設立後まだ4年という若い世代の住民が多い地域で子育てサロン等を中心に、住民同士のコミュニケーションの輪を広げている様子をそれぞれ発表いただきました。
会場の参加者からは、「募金が有効に活用され、活動されていることが分かった」「年齢に関係なく学ぶことの楽しさを味わうことのできる活動に心より賛同します。」「小地域福祉ネットワーク活動に共同募金が財源として活用されている点が参考になった」などの感想が寄せられ、盛況裏に閉会いたしました。